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10. 閑話(ヒポ違い)


この拙文、想像以上の読者を得て多数の反響を頂いております。ありがたいことです。
なかでも多い意見が、「私もカバ、好きだったかも」。

そう思わせるカバもすごいのですが、だいたいが人の気持ちほど不確かなものはありません。
私なぞ、酒は体質に合わないと信じて「飲めないんです」と言いながら、
眼の前にあるのでつい口をつけているうちにけっこう飲んでしまいます。
こうなると嘘つきのようなので、この際、(本来飲めない人間がなるという)
アル中にでもなって死にたいものだと思うものの、そこまで飲みたおすことも今のところできてません。


さて今回はまた脱線して、カバの語源について、少し触れることにしましょう。

英語の「hippopotamus」は語感の楽しさとあいまってよく知られる言葉(発音はヒポポートァマスって感じ)

ギリシャ語の成り立ちは「hippo(馬)」+「potamos(河)」で、
中国語がこれを原義的に訳して「河馬」となり、その訓読みが「かば」。
これ、カバのプロのあいだでは常識の部類です。

日本随一のカバ通・宮嶋康彦氏(6.)によれば、日本の文献への初登場は、1862年(文久2年)。
遣欧使節の普請役・益頭駿次郎がロンドン動物園でカバを見て「海馬」と記録したとか。
姿カタチからの想像だとしたら、なかなかイイ線いってますね。いななきも馬に似ているといいます。

海馬といえば、記憶を司るという脳の海馬。
海馬はもともと、ギリシャ神話でポセイドンが牽いた馬の海獣「hippocampus」のこと。
ヒポカンパスはしっぽが魚の尾ひれになっている馬=半馬半魚で、タツノオトシゴの学名でもあります。
で、脳の海馬の断面がタツノオトシゴに似ていたことから、つけられたそうです。

カバは脳みそが異様に小さくてシワもほとんどないことから、バカだという輩(やから)がいます。
カバ園長(6.)はこの説に大いに憤慨してました。
脳の海馬と我らが河馬は、語源的にもヒポ仲間なのですから、カバ=バカという記憶には、どうぞ今後ご注意を。
さらに医学の祖ヒポクラテスのヒポも同源なので、どうぞ今後ごひいきに。


一方、けっして混同してはいけないのが、もう一つのヒポの一群です。

  ヒポクラシー/ヒポクリット(偽善/偽善者)
  ヒポコンデリー(心気症・憂鬱症)
  ヒポテンシヴ(低血圧)
  ヒポタラマス(視床下部)

これらは、同じヒポでも川のhippoと違って「下」の意の hypo一族。医学用語によく使われます。

hippo と hypo  
字面だけでも違いが歴然。hippoの何と愛らしいことか。
誰が行司であろうと、完全に hippo に軍配を上げることでしょう。

実は、ヒポミさんと本のタイトルを考えているとき、
「デモクラシー」のノリで「ヒポクラシー」案が出たのです。
もちろんこちらは「hippo暮らし」のつもりでも、音では「hypocricy=偽善」になってしまう。
こりゃまずいというわけで、勉強した成果の、お裾分けでした。
シソの中のカバ.jpg



シソ中カバ小.jpg

 シソをたくさんもらいました。

「そうだ、A福町の駅で捕獲した2cmの河馬に、
 生まれ故郷を思い出させてやろうっと〜」

 もともとガーデン・チャーム、緑が似合います。
 思惑通りの絵は撮れませんでしたが、なんか、うれシソう。

 
 ところでカバの置物の背中には、よく小鳥を見かけます。
 これはアフリカでもよく見られる光景だそうですよ。

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